過去世の物語:絵描きのリリィ

時代:1940年
場所:イギリス
性別:女性
年齢:20歳くらい
名前:リリィ

 

焦げ茶色の汚い床の上、あたしは先が丸い、青い革靴を履いている。
水色のワンピース、さらさらの栗色の髪を2つにくくっている。
緑色のきつい目、そばかす。
あたしはリリィ、10歳。1940年、イギリス。

スーツを着た、(本当の)おじいちゃんと手をつないで、街に買い物に行くところ。
おじいちゃんは「なにが欲しい?」と聞いてくれる。
とっても優しい。すごく嬉しい。

— — — 幸せな場面

あたしは4歳。
明るい部屋、とっても暖かい。
お父さん、お母さん、お手伝いさんがいる。
いまからみんなで食事をするところ。豪華なお肉、スープ、パンがある。
お父さんとお母さんは仕事のお話をしている。
だから、あたしは、寂しい。いつものように、お手伝いさんに八つ当たりをしている。
さびしい。でも、こんなものなのかな。
あたしが何か言えばみんな言うことを聞くんだから。我儘をいえば、なんだって叶うんだから。

— — — 最も影響する場面

あたしは20歳になっている。
白い襟のついた水色のワンピース、ふわふわしてるけど、少し質素な感じがする。
あたしは疲れている。
おじいちゃんと住んでいた部屋は真っ暗。
おじいちゃんは死んでしまった。
あたしは独りぼっちになってしまった。
愕然と、部屋に立っている。

…立っていてもどうしようもないから仕事に出かけないと。
あたしは絵を描いて暮らしている。
たいした絵じゃないけど、なんとか食べていける。

— — — 死の場面

やわらかいベッドに寝ている。あたしは53歳。
14歳くらいの娘と、10歳くらいの息子。
夫は、髭もじゃで50代後半に見える農夫。
あたしは、皆に食器の位置や洗濯物の場所など細かいことを話し続けている。
夫は、悲しそうな顔をして聞いている。子どもたちは、泣いている。
けれどあたしは、とても安らかだ。
夫の手は、大きくて分厚くてとても温かい。
もう思い残すことはなにもない。
みんな、がんばってね。

— — — 

小さいときは恵まれていた。特に秀でることもなくて、自分でもどんなことをやりたいのかわからなかった。
みんな亡くなって独りになって、ちょっと上手いだけの絵を描いていたけれど、見てくれる人がいて、食べるのに困らないくらいの収入があった。
ちゃんと好きになった人と結婚して、普通のお母さんになった。
それが幸せだった。

若いときに、もっといろんな努力をしておけばよかった。
「この人生での学び」努力すること。自分の力を信用すること。

— — — 

枕元にいた娘が、現世でのお母さんだったそうです(^^)。

この過去世を象徴するカードは…


ソードのペイジ、ワンド4

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