匂いの世界。
面白いですねえ～。
私たちは視覚優先で生きていますが、見ているものは「その瞬間」、その断片の積み重ね。

犬たちの世界では、匂い優先。
匂いは、風や天候や温度に影響を受け、移ろいやすいけれども、古い新しい強い弱いなど、たくさんの情報をもっている。

私たちが、日常にはじまって映画、本、レジャーなど「新しい刺激」を求めるように、犬たち（きっと猫やその他も）も新しい刺激を楽しむんですね。
あっ、刺激といっても、「すごいアトラクション」とか「ショッキングな映画」とかじゃ、ないですよ。
「興味をひく新しいナニか」くらいの感じです。
「あれ？」というような、注意をひく何か。

犬が熱心に匂う場所には、こんなふうに風化した古いのから、その上の新しいのから、いろんなものが積み重なった掲示板みたいになってるのかと思うと楽しいですね。

「ぼのぼの」を愛読していたころ。
アライグマくんが、どこからかやってきた匂いをかいで、面白くてゲラゲラ笑ってた回があったんですよ。

そうかあ、人間にはわからない面白さなんだなあ〜、いいなあ〜！なんて思ってました(笑)。

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• 私たちは重なり合ったイリュージョンの中で、生きている。