私たちは重なり合ったイリュージョンの中で、生きている。
同じ世界を共有し、それぞれ違う幻想の中で生きている私たち。
チョウにとっての世界と、人間にとっての世界は違う。
感覚器官も、重要度も。
チョウには紫外線をとらえることができるけど、人は「紫外線がある」のを「知って」いても、絶対にチョウと同じように視ることはできない。
赤ちゃんと成人では生きる世界が違うだろうし、時代や国や社会によっても違うだろう。
これを書いている私と、読んでくれているみなさんでも、なにを大事にして、何をみてどう感じるか、ひとりひとり違うだろう。
猫には、温度が「視える」んじゃないかと思うけど、そうなのかもね。
そして、ちーの世界に、本棚は意味がないので、存在しないのと同じ。
冷蔵庫のちりめんじゃこは重要。
でも、マヨネーズやお酒は、存在しないし見えもしない。
アニマルコミュニケーションをしていると、つい、動物を人間と同じようにみてしまいがちだけど、違う枠組みを持った生き物だということも忘れないでいようと思う。