エニアグラム:彼を知り己を知れば百戦殆うからず

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

彼を知り己を知れば百戦殆うからず
【注釈】『孫子・謀攻』に「彼を知り己を知れば百戦殆からず。彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し(敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。敵情を知らないで味方のことだけを知っているのでは、勝ったり負けたりして勝負がつかず、敵のことも味方のことも知らなければ必ず負ける)」とあるのに基づく。
古事ことわざ辞典より

自己の内面を深く知る。
ストレスがかかったときに、つい出てしまう、いつもの自分の反応。
通常は注意深く学んだ社会的行動をとっていても、差し迫った状況では、ついついいつもの反応をとってしまう、あれです。
自分が、どのようなツボにハマりやすいのか?
これを知っておけば、いつもの反応をとるまえに気付きます。

「ちょっと待って自分!アクセル全開になってる!!」

そして、「ああ、またやりそうになったな〜」と、アクセルをゆるめ、落ちついて他の選択肢もさぐることができるでしょう。

もちろん、人間関係は勝ち負けではありません。
ビジネスシーンにおいては、仕事が円滑にすすむための秘訣?として、ご家庭においては日々の積み重ねにおいても応用できそうですね。

自分も知らず、相手のことも知らない

敵のことも味方のことも知らなければ必ず負ける。
ストレスがかかった状態で言い合って、どちらも譲らず、売り言葉に買い言葉の応酬になったことがありませんか?
私は、あります・・・。疲れて、たいがい半分くらい降参して退却します。

自分を知っているが、相手を知らない

敵情を知らないで味方のことだけを知っていると、勝ったり負けたりして勝負がつかない。
自分の行動を変えると相手も変わる、とはいいますが、相手を知れば、相手の反応に対してもっと自分の行動にも選択肢が増えます。
先の例でいえば「ちょっと待って自分!アクセル全開になってる!!」
「あ、また私、同じような状況で興奮してるな、おちついて対応しよう。」
気付いて、一呼吸つけるということです。

自分も、相手のこともよく知っている

敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。
「ちょっと待って自分!アクセル全開になってる!!」
「あ、また私、同じような状況で興奮してるな、おちついて対応しよう。」
相手は、自分と同じ価値観を持っているわけではありません。
「あ、なんでも否定したいわけじゃないんだな」
「不安になってるだけみたいだな」
エニアグラムを学んでいて、相手を普段から観察していれば、相手のひっかかる箇所、堂々巡りしてしまうところなどが(以前より立体的に)ざっくりと把握できるようになります。
(独断や勘違いに注意!)
「ああ、あの人の属しているタイプの人ってこういうことを嫌がるんだな、ここにこだわっているんだな」
などがざっくり判ると、
「なんであいつはいつもこうなんだ・・・」
と、自分の価値観にあてはめてしまうことで葛藤が起きることも減るでしょう。

この記事のまとめ

なんのために自他を知るのか?

自分を知り、他者を知り、人との関わりの中に活かす。

ご存知のように、われわれは社会的動物ですから、この「社会的関係を他者と結ぶこと」に多くの時間と労力がつかわれています。
がむしゃらに薮を切り開くのも、時間も労力もかかり、疲れてしまうでしょう。
この体系化された「エニアグラム」、けっこうおすすめですよ。
タイプ判断だけでは終わりません。とっても奥深いです。
興味深くないと続けられない私が、めっちゃ面白くてつづけておりますから(笑)。

知らない

英語ではこんなことわざがあるようです。
Know yourself as well as your enemy.
(敵を知ると同時に自分自身を知れ)

ワークショップに参加するのも超オススメ。
本だけでは知りえない体験が得られます。
日本エニアグラム学会関西

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