エニアグラム:なぜ「4w3」より「4w5」と自認する人が多いのか?

この記事はMunus.imで、
「なぜ4w3ではなく、4w5と自任する人が多いのか?」
と投げ掛けて、1発出しで出てきたテキストを整形しました。
なぜかnote界に多すぎるエニアグラムタイプ4w5について、考察してもらいました。

はじめに

エニアグラムのタイプ4は、その深い感情と独自性への希求から、多くの人を惹きつけるタイプです。
タイプ4には、ウィングとしてタイプ3(4w3)とタイプ5(4w5)が存在しますが、近年、とくにnoteでは「自分は4w5だ」と自認する人が非常に多いように感じられます。
なぜ、4w3ではなく4w5と認識する人が多いのでしょうか? この記事では、その背景にある心理や社会的な要因を考察し、エニアグラムのより深い理解へと繋がるヒントを探ります。

4w3と4w5、それぞれの本質

まず、4w3と4w5の基本的な違いを再確認しましょう。

タイプ4w3(貴族)

•特徴
タイプ4の独自性に加え、タイプ3の達成欲求や他者からの評価を求める傾向が強く出ます。自分の個性を外に向けて表現し、認められることに喜びを感じます。華やかで社交的な一面を持ち、「目立ちたい」「注目されたい」という欲求が強いです。自分の美意識や才能を世に示し、賞賛されることで自己の価値を確認しようとします。

•キーワード: 表現者、エンターテイナー、自己顕示欲、達成、外向的

タイプ4w5(ボヘミアン)

•特徴
タイプ4の独自性に加え、タイプ5の知識欲や内省的な傾向が強く出ます。自分の内面世界や知的な探求に深く没頭し、独自の視点や哲学を構築しようとします。他者からの評価よりも、自分の納得や満足を重視し、孤独を恐れず、深く物事を考えることを好みます。知的な好奇心と芸術的な感性が融合した、内向的なタイプです。

•キーワード: 探求者、詩人、内省、知識、内向的

なぜ「4w5」と自認する人が多いのか?考察

この二つのウィングを比較すると、現代社会において4w5がより魅力的に映り、自己診断の際に選ばれやすい理由が見えてきます。

1. 「内向性」と「知的な深さ」への肯定的なイメージ

現代社会では、内向的であることや、知的に深く物事を考えることが、ポジティブな個性として評価される傾向があります。

SNSなどで「繊細さん」「HSP」といった言葉が広まる中で、自分の内面世界を大切にし、深く思考する4w5の特性は、多くの人にとって共感を呼びやすいのかもしれません。
一方、4w3の「目立ちたがり屋」「他者からの評価を求める」といった側面は、時に「承認欲求が強い」とネガティブに捉えられがちで、自己診断の際に避けられる傾向があると考えられます。

2. 「本物志向」と「知的な探求」への憧れ

タイプ4w5は、自分の内面的な満足や「本物であること」を重視し、知識や哲学を通して自己を深く探求します。
この「本物志向」や「知的な探求」は、表面的なものに流されがちな現代において、多くの人が憧れる生き方です。
自分の感情や経験を知的に分析し、独自の視点を持つことは、知的なアイデンティティを確立したいと願う人にとって、非常に魅力的に映るでしょう。

3. 「生きづらさ」の解釈と「独自性」への結びつき

前回の記事でも触れたように、「生きづらさ」や「いじめ経験」がタイプ4と誤認されるケースは少なくありません。
特に、そうした経験を持つ人が、自分の内面世界に引きこもり、知識や哲学を通して自分を理解しようとする傾向がある場合、4w5の特性と重なって見えやすいです。
自分の辛い経験を「独自の視点」や「深い内面」として解釈し、それを4w5の特性と結びつけることで、自己のアイデンティティを確立しようとする心理が働く可能性があります。

4. 「芸術家」や「哲学者」といったイメージへの共感

4w5は「ボヘミアン」や「詩人」といったイメージで語られることが多く、これは多くの人にとって魅力的な響きを持っています。
自分の感性や知性を活かして、独自の表現を生み出す「芸術家」や「哲学者」といったイメージは、自己のユニークさを求めるタイプ4の欲求と合致しやすく、自己診断の際に強く惹かれる要因となります。

正しい自己理解のために

「自分は4w5だ」と自認することは、自己理解の旅の始まりに過ぎません。重要なのは、表面的な特徴や社会的なイメージに流されず、自分の行動の「動機」を深く掘り下げることです。

あなたは、本当に他者からの評価を気にせず、自分の内面的な満足だけで十分だと感じていますか?
知識や情報を集めるのは、自分の感情を理解し表現するためですか、それとも知識そのものを探求することに喜びを感じますか?
「生きづらさ」を感じる動機は、本当にタイプ4の核である「欠落感からの独自性希求」に根ざしていますか?

これらの問いに真摯に向き合うことで、もしかしたら、あなたのタイプは4w3かもしれませんし、あるいは全く別のタイプかもしれません。
エニアグラムは、自分を型にはめるツールではなく、自分を深く理解し、成長するための羅針盤です。

おわりに

「なぜ4w3ではなく4w5と自認する人が多いのか」という問いは、現代の社会における自己認識の傾向や、エニアグラムの理解の深さを示唆しています。
表面的なイメージや流行に流されず、自分の内面と真摯に向き合うことで、私たちはエニアグラムをより有効に活用し、真の自己理解へと到達できるでしょう。
この考察が、あなたのエニアグラムの旅の一助となれば幸いです。

Munusで記事を書いてもらいました

この記事はMunusで、
「なぜ4w3ではなく、4w5と自任する人が多いのか?」
と投げ掛けて、1発出しで出てきたテキストを整形しました。
画像は、nano bananaです。
いやぁ、(ちょっと絵柄が古かった?)スゴイですね!

タイプ4のトークで確認してください

タイプ4の章には、本当のタイプ4のファシリテーターだけで話し合ったトークを収録しました。
これに同意したり、深い部分で共感したあなたは、きっとタイプ4でしょう・・・・。
じっくり、話し合いたいな。

さらにおすすめ図書

タイプ4ならこれ。わかるわかる、その絶望。
ほかのタイプが解説してくれているので楽しく?読めます。

中高生の推薦図書に入っていて読んだけど、あの頃の私の読解力ではわからなかった・・・
主人公ハンスも、ヘルマン・ヘッセもタイプ4w5の可能性が濃厚です。

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