本:ずる―嘘とごまかしの行動経済学
わたしたちには、「自分はそこそこ正直な人間である」という自己イメージを保てる水準までごまかしをする傾向がある。
つかまる可能性
得られる金額
これらは、不正には関係ないそうです!
意識無意識にかかわらず「いかに正当化できるか」。
大阪では、赤信号でも自己責任?で横断歩道を渡るのは、そしてそれが正当化されているのは、「不正の例を示す文化」で生活しているから…?
じつは私は、大阪府から宝塚市に引っ越してきてすぐ、近くの「10歩で渡れる、しかも車が来ていないのは明らか」な赤信号を、じっと待つ人々をみて・・・軽く驚きました(汗)。
近所の美容院でそのことを話したら、箕面市から来ている方は、同意見(汗)。
そんな私も、小学校生が信号待ちをしているときは、(がまんして)青になるまで待ちます。
あっ、車の運転中は、絶体に信号を守ります。
これは不正を減らす要因「道徳心を呼び起こすもの」ですね。
その近所の信号も、夜遅くなるとけっこう無秩序になっているのは、深夜は点滅信号に変わることも関係しているかもしれないし、暗いと個人も特定しにくくなり「みられている感覚」が減ることや、子どもがいないから、なのかもしれませんね。
宝塚市の横断歩道のことは、実験されていないので、あくまでも私の推測ですが(^^;)。
運転中信号を守るのは、単純に「危ないから」。(歩行者としての横断は「危なくないから」という正当化の裏付け?)
「皮肉なことに、衝動を抑えようとする単純で日常的な努力が、自制心の在庫を減らしていき、その結果ますます誘惑にかられやすくなるのだ。」
不正が起りやすい要因のひとつ。
脳がつかれると、衝動システムが行動を支配するようになるんだそうです。
意思力がすり減ると、欲求を抑えるのにとても苦労するようになり、その苦労のために正直さまでがすり減ってしまう。
自分をも、ごまかしやすくなってしまうのか〜。
ガマンするダイエットだと、一日中、誘惑や我慢のストレスにさらされて、深夜になって、ありえないドカ食いしちゃうとか。
トラブル中、夜中の感情的なメールは自制心を失いやすいとか。
イベント前などでストレスがかかっているとき「ふだんと違って人間関係を壊しかねない極端な言動をとる」とか。
いろいろと、心当たりが…(汗)。
中学時代、受験前になると、クラスでいじめ的言動が増えたなあ、なんて思い出します。
行動経済学者ダン・アリエリー
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TEDで、字幕の通訳文もみれます。
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